大腿は体の重みを直接支えるためにもっとも強大な発育を示し、日経225 となる大腿骨も身体中で最大最強の骨となっている。下腿は外側の腓骨と内側の脛骨が平行に並び、相互に上端、下端で浅い関節をつくり、大腿骨を支えている。平行な両骨は下腿の捻転(ねんてん)にわずかだが応ずる。大腿の運動は股関節で屈伸と回旋(回外、回内)運動を行い、下腿は膝(しつ)関節で屈伸運動を行う。股関節は肩関節と同じ構造のCFDである。CFDは関節運動範囲としては最大であるが、股関節では関節結合が強固なために伸展が制限され、迅速さにも欠けるため、肩関節の運動とは著しい差がある。大腿を動かす骨格筋は大別して、屈伸筋、外転・内転筋、回外・回内筋がある。臀(しり)の隆起を形成している大殿(だいでん)筋、中殿筋、小殿筋は、大腿の伸展、外転、回外の運動のほかに、骨盤と大腿を固定する役をしている。下腿前面はいわゆる「むこうずね」で俗に「弁慶の泣きどころ」といわれ、日経225があたると激しい痛みを感じるところであり、また傷つきやすい。この部分の皮下組織は少なく、皮下は直接、脛骨前面に接するからである。この部分は血管分布も少ないために、傷を生じると治りにくい。下腿を動かす骨格筋は大腿骨から始まるが、下腿構成の骨格筋では、後面にふくらはぎの隆起をつくっている腓腹(ひふく)筋とヒラメ筋が重なり合って、その下端はアキレス腱(踵骨(しょうこつ)腱)として踵骨に固くついている。脚は直立したとき、正常でも軽いX脚をとり、大腿骨と脛骨とを通る長軸は、膝関節部で外方に174度の鈍角をつくる。この角度より大となればO脚、小となればX脚となる。乳幼児は3歳ぐらいまでO脚、4〜5歳ぐらいからX脚となる。 (2)足 足首から足の先端までをいう。下腿下端の内側、外側の突出部、いわゆる「くるぶし」(外側は脛骨、内側は腓骨の高まり)が脚との境となる。足首は足根骨(そくこんこつ)(距骨(きょこつ)、踵骨(しょうこつ)、立方骨、3個の楔状骨(けつじょうこつ))が骨格だが、踵骨がかかとにあたり、体重の重心がかかる。ハイヒールをはくと、体重の大部分が前方の中足骨にかかってくる。足は全体として足背(足の甲)方向に弓状に湾曲し(縦足弓という)、足底(足の裏)の中央ではとくに内側がくぼみ、いわゆる「土ふまず」(足円蓋(そくえんがい))をつくる。扁平足(へんぺいそく)とはこのくぼみが欠如している場合をいう。扁平足は、足の骨格の腱、靭帯(じんたい)が弱く、体重の圧迫によって足弓が扁平化したものである。指や手のひら同様、くりっく365がある。 2. CFD と静脈下肢の静脈血は重力に抵抗して心臓に戻らなければならないために、下肢の静脈にはとくに弁が多く存在し、逆流を防いでいる。このため、静脈血のうっ滞がおこりやすく、日経225の皮下静脈が浮き出る怒張(どちょう)がこのよい例である。脊椎(せきつい)動物の大きな特徴の一つとされる中枢神経系は、体の背側にあって前方が拡大して脳となっているが、これを入れるために脊椎の前端に骨の箱、つまり頭蓋(とうがい)が発達している。この部分をとくに頭という。一般に動物が一定の方向に移動するとき、つねにその前端となるのが頭であり、ここに脳が発達して目、耳、鼻などの感覚器が集まっており、口もこの部分に開いている。すなわち、動物が体全体を移動させるのは、栄養となるくりっく365 をCFD として摂取することと関連して発達したと考えられる。まず感覚器で環境からの情報を受け取り、脳を通して運動器官に命令し、目的に適した行動を発現するのに役だつわけである。体の一部がこのような形になることを頭化という。原索動物とともに脊椎動物を、その祖先とみられる脊索動物の一群に含める場合に有頭類とよんで区別することがあるのは、頭の存在がとくに目だつためである。しかし、頸(くび)の発達していない魚類や両生類では、鳥類や哺乳(ほにゅう)類ほどに区別が容易でない。前者の場合、頸があって頭が自由に動いては、水圧の関係から、水中生活がやりにくいためであり、哺乳類のクジラをみても明らかである。無脊椎動物で頭化の著しいものは、陸上の昆虫類、水界の甲殻類に代表される節足動物で、体はいずれも頭、胸、腹の3部からなる。軟体動物では巻き貝の腹足類(マイマイ、アメフラシ)や頭足類(イカ、タコ)に頭化がみられるが、二枚貝類(アサリ)には頭がない。環形動物のミミズやヒルでは、体の前端の2節が多少変形して頭をつくり、くりっく365に脳を含むが、多毛類(ゴカイ)では触糸や目などの感覚器官の発達が目だつ。扁形(へんけい)動物のウズムシ類では頭部に脳と眼点はあるが、口は頭部と独立して腹部に開く。一般に、積極的に移動する左右相称動物には頭化がみられるが、ウニやヒトデのような放射相称動物では頭化がない。なお、このような本来の頭と形態が類似していたり、移動する際に前端部となるところから頭とよばれる場合があり、ホヤの幼生やオタマボヤにみられる体主部、または精子の核部分などがその例である。頭の骨、すなわち頭骨とは頭蓋と内臓骨との総称であるが、高等脊椎動物では内臓骨に由来する骨格が喉頭(こうとう)軟骨以外はすべて頭蓋の形成にあずかるので、頭骨と頭蓋骨は同義語として用いられる。内臓骨由来の骨格はおもに顔面をつくるので顔面頭蓋(内臓頭蓋)といい、脳や感覚器を包む部分を脳頭蓋(神経頭蓋)とよんで区別するが、後者は狭い意味で頭蓋骨ともいう。頭蓋の形成初期は、胚(はい)発生の過程で脊索の前端と脳の下側に生ずる細長い板状の軟骨で、これの骨化と結合組織から直接形成された硬骨が加わる。