軟骨外為は原始的で、無顎(むがく)類(ヤツメウナギ)、板鰓(ばんさい)類(サメ、エイ)、全頭類(ギンザメ)、肺魚類(プロトプテルス)にみられる。外為はイカやタコの類にも認められるが、一生軟骨のままで、構造も簡単である。なお、頭骨を構成する骨の数は、脊椎動物が高等になるほど減少してくる傾向がある。魚類では100〜180個もあるが、両生類や爬虫(はちゅう)類では50〜90個となり、哺乳類になるとほぼその半数まで減少し、類人猿やヒトでは30個以内にとどまる。また、魚類では頭の形によって雌雄の別がはっきりするものもある。カンダイの雄は額部がこぶのように突出しており、かつてはコブダイとよばれて雌とは別種と考えられていたほどである。不動産の雄も成長につれて雌とは頭の形が変わり、前額部が隆起してくる。 1. ヒトの頭人体の場合、形態的には頸(けい)外為 から上方の部分を頭といい、賃貸 の部分(頭部)と顔面(顔部)とに大別される。顔面を除く頭の部分とは、前頭部(眉(まゆ)の上から頭髪の生え際あたりまでで、いわゆる額(ひたい))、不動産(前頭部に続き頭の頂上まで)、側頭部(耳介の上方)、後頭部(側頭骨の乳様突起から後頭骨の最突出部まで引いた線より上方)、乳突部(耳介の後下部)、耳介部の6部を含めた範囲をいう。乳突部と耳介部は、両者を総称して側頭下部とよび、側頭部に含まれることもある。前頭部、耳介部、不動産 には毛髪は生えていない。頭の形態をつくっている骨格は外為骨(とうがいこつ)で、脳髄(のうずい)を収容しているので脳外為ともいうが、頭の区分名と同名の骨が外為を構成している。すなわち前頭骨、頭頂骨、側頭骨、後頭骨、さらに蝶形(ちょうけい)骨、篩(し)骨が加わる。蝶形骨、篩骨は外為底の真ん中に位置しているから、頭の外形をつくっているのはおもに前頭骨、頭頂骨、側頭骨、後頭骨である。皮膚(頭皮)は厚くて硬く、太い毛髪が生えている。頭皮下には皮下組織が少なく、薄い筋層や結合組織の膜(帽状腱膜(けんまく))があるのみで、すぐに骨膜に覆われた外為骨に接しているため堅い物が頭部にぶつかると、直接、外為骨に外力が及んで損傷をおこしやすい。新生児の頭の頂点の前後で、指を頭皮にあてると拍動を感じる部分があるが、これは脳の動脈の拍動が伝わるためである。新生児の外為骨は出生時にはまだ骨化しないで、外為骨相互の癒合を生じていないために、拍動がわかるわけである。癒合を生じていない間隙(かんげき)には、結合組織が充填(じゅうてん)されているが、不動産には矢状縫合と冠状縫合とが交わる部位、および矢状縫合とラムダ(状)縫合とが交わる部位には、比較的広い骨間隙ができており、前者を大泉門(せんもん)、後者を小泉門とよぶ。泉門は年齢の増加に伴い、外為骨の発育とともに消失し、しだいに骨縫合に変わる。小泉門は生後約2か月、大泉門は14〜22か月で閉鎖する。頭の形は個人差が著しく、また、性別差、年齢差、人種差、民族差といったさまざまな要素が関係しているため、頭の形の分類はむずかしいとされている。しかし、遺伝学的にも頭型の比較は重要な意味をもっているため、この研究には一定の方法に従って計測する頭径示数が用いられる。代表的な示数表示法として長幅示数(頭径最大幅÷頭径最大長×100)や、長高示数(頭径最大高÷頭径最大長×100)がある。長幅示数は頭の上方から見た示数、長高示数は頭を側面から見た示数である。長幅示数では、頭の形が前後に長いほど示数が小さく、幅が広いほど示数は大である。過長頭(示数70未満)、長頭(70〜74.9)、中頭(75〜79.9)、短頭(80〜84.9)、過短頭(85以上)の分類があり、また高さでは低頭(70未満)、正頭(70〜74.9)、高頭(75 以上)の分類がある。この頭径示数を基準にして賃貸をみた場合、かなり変化があるが、一般的には日本海側や北日本の地域では長頭、低頭傾向で、西日本地域では短頭、高頭傾向、関東地域では中頭、高頭の傾向があるという。人種的にも、黒褐色系の皮膚をもつ人種(黒人など)は長頭型で、黄褐色あるいは明淡色系皮膚をもつ人種(白人、アイヌ)は中頭型、黄褐色から土色皮膚の人種(東洋人、アラブ人)は短頭型である。賃貸は全般的には短頭と中頭との中間といわれる。中耳にある3個の耳小骨の一つ。乗馬具の鐙(あぶみ)の形をしているのでこの名がある。鐙の足をのせる部分にあたるアブミ骨底は、中耳内壁の前庭窓にはまり込み、アーチ形の二つの骨の結合点であるアブミ骨頭はキヌタ骨と関節結合をしている。鼓膜の振動はツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨を伝わり、アブミ骨底から前庭窓を介して内耳のリンパに伝えられる。皮膚中の汗腺の一種。毛髪といっしょに存在し、人ではわきの下にもっとも多く、分泌活動は性と関係がある。分泌物の汗は成分が複雑で特有の臭気をもつ。動物の汗腺はおもにこの腺である。 消化管を通じてもっとも膨らんだ部分で、食道と十二指腸(小腸)との間に位置する。 1. 胃の形状ヒトの胃の形状や大きさは一定ではないが、上部が大きく広がり、長軸が左上後方から右下前方に向かう嚢(のう)というのが標準的である。内容物が空(から)のときは前後に扁平(へんぺい)な嚢であるが、内容物が充満しているときは、直立位でも坐(ざ)位でも鉤(かぎ)形をしている。死体解剖時での胃の形状は、筋肉の弛緩(しかん)のために嚢状に膨らんでいる。胃の位置は、中等度に内容物が入っている場合には、胃全体の6分の5が体の正中線から左側にあり、胃の細い部分だけが右側にある。